6月11日、福島県は生憎の雨模様です。
「生憎の」と書きましたが、中には「恵みの」雨だと感じている方もいるかもしれません。
私も今年の4月下旬にミニトマトの苗を植えたのですが、その後思い出した時にしか水をやっていないので、トマト目線で言えば、今日の雨はまさに恵みの雨になっているに違いありません。
今日の記念日を調べてみたら6月11日は「傘の日」だそうです。傘のフォルムを見るたびに完成された美しさを感じずにはいられません。あのフォルムはきっと100年前からそう変わっていないでしょうし、100年後にもそんなには変わっていないような気がします。
完成された美しさという点ではあとは何と言ってもホッチキスは欠かせませんね。あの武骨で寡黙な感じだけども、仕事はきっちりこなす、そして余分なものは一切ついていない感じには好感しかありません。そんなホッチキスですが、今では針で止めないタイプから、って、いつまでもホッチキスの話をしている場合ではありません。
本日(6月11日)、福島県二本松市の災害公営住宅若宮団地で令和5年6月の学生食堂を実施しました。
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今月も福島大学の災害ボランティアセンターの学生さんが多く参加してくれています。
先月から引き続き参加してくれた学生さんもいれば、新しく参加してくれた学生も2名いました。うち1名の学生さんから「ずっと学生食堂の活動に参加したいと思っていたので、今日は来れて嬉しいです」と嬉しいお言葉を頂きました。
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今日はしっかりと調理の様子をお伝えしていきます。
まずは玉ねぎを細かく刻んでいきます。
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一方でお米を研いでいます。団地の自治会長さんが直々にお米の美味しい研ぎ方を学生にレクチャーしてくれています。お米の研ぎ方や炊く際の水の量(今、「みずのりょう」と入力して変換したら「水野亮」と出てきました。全国の水野亮さんはお米を炊く時はもちろん、台風や線上降水帯などによって水位が上がった際などに、現在の川の水の量はとかのワードが出るたびにドキッとするに違いないですね)などを細やかに伝えてくださいました。
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更に一方ではひき肉を大量に鍋に投入していきます。大きめの鍋に大量の肉が入っているのを見るとライオンやトラなどの食事を連想してしまいます。でもこれだけの量だとお腹を空かしたライオンでも「いや、もうお腹いっぱいです。せっかく用意してくれたのに食べきれません」と残すに違いありません。
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そこにミックスベジタブルや先程切った玉ねぎを入れていきます。
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それを混ぜて、ソースとケチャップで味を調えれば、
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本日の献立「ミートソース丼」の完成です。味付けされたひき肉の茶色にコーンの黄色、グリーンピースの緑、人参の赤がさし色となって、今夏のトレンドを取り入れた色合いになっているかどうかは分かりませんが、美味しそうには出来上がりました。
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というところでまずは自分達で試食です。
アツアツのご飯の上にアツアツの具材を乗せたのを口いっぱいに頬張ると、さながら口の中はマグマを流し込まれたような熱さに包まれます。辛いものを食べたわけでもないのに、学生さんが発汗していたのはこの熱さのせいに他なりません。
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本日も団地の方を中心に多くの方にご来場いただきました。
来てくださった方の口の中が火傷しないように前もって準備していたのは、ここだけの話です。

昨日(5月29日)は東海地方や近畿地方で梅雨入りが発表されました。
そして本日(5月30日)は九州南部の梅雨入りが発表されました。
恥ずかしながら打ち明けますと、私はこの歳まで沖縄、九州といった日本でも南に位置している所から北に順番に梅雨入りするものだと勝手に思っていたのですが、順番はバラバラなんですね。
私の中での梅雨入りで言えば、「おいおい、東海さんよ。九州のおいらがまだ梅雨に入ってないのに、何勝手に先走っちゃってるの」となるところですが、順不同とは恐れ入りました。
沖縄を先頭に九州、四国と順番に並び、東北は一番身長が高い人のポジションにいるものだと思っており、ガソリンスタンドにある洗車機が梅雨だとして順番に入って、順番に抜けていくのを想像していたのに、現実って不思議ですね。
いや、想像、もしくは思い違いの方が不思議かもしれません。

というわけで、5月15日から平日は毎日二本松市内で午前の部、午後の部と運動教室を開催しております。来場いただいた際には
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毎回こちらのポイントカードを持参いただき、ハンコを押します。
それで本日5月30日、
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早くも10回目に到達した方が出ました!
5月15日から30日まで平日は12日しかありませんから、うち10日も運動教室に来てくれたことになります。
私の想定としては1週間に1回、ないし2回程度参加して頂けたらありがたいと考えておりましたが、「家にいるとついついだらけてしまうけど、ここに来ると身体もスッキリするし、笑顔になれる。だから出来るだけ参加し続けたい」という嬉しいお言葉を頂戴しました。
10ポイント貯まった方以外にももう少しで10ポイントという方も何名もいます。
その方のうちの一人が「二本松市内に気軽に行けて、身体を動かせて、楽しみが持てるような場所が出来ないかとずっと思っていて、市に要望しようとしていた。それが今回こうして出来てくれたので、可能な限り来っかんない」と仰っていました。
何回も来てくれている方もいれば、「今日が初めてで、体力に自信がないんだけども大丈夫でしょうか」と不安げな顔をして本日初めて参加してくれた方もいらっしゃいました。
もちろんそういう方も運動教室は大歓迎です。体力や筋力は皆さん、それぞれ違うので無理のない範囲で出来る運動だけしてもらっても、全然OKです。
運動教室の参加条件はただ一つ。60歳以上であることです。
身体を動かしたい方、筋力を向上させたい方、ダイエットをしたい方、笑顔になりたい方、目的は何でも結構ですので、どしどし運動教室にお越しください。

5月も残すところ後わずかになりましたね。
5月はGWがあるからか、なんだかとっても早く過ぎたような気がします。
それにしても5月のこどもの日が終了してしまうと、次の祝日が7月の海の日までないというのは悲しいですよね。出来れば6月にも梅雨の日とか、衣替えの為の日とか、アジサイの日とか、母の日に比べて父の日はなんだか盛り上がりがイマイチ(個人の感想です)なので、父の日を真面目に祝うための日とか、名前は何でも良いので祝日が1日ぐらいあっても良いんじゃないかとわりと真剣に思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。
祝日はお祝いの日なわけですから、めでたいことはいくらあってもいいじゃないか、と軽い気持ちで江戸時代のええじゃないか運動も発生したのかもしれません。
そんなええじゃないか運動ですが、江戸の街中だけではなく、全国津々浦々で起こっていたようです。今よりもずっと情報の伝達に時間がかかる時代において、全国的な民衆運動として「ええじゃないか」と叫ばずにはいられなかった、もしくはなんだか隣町から楽しい声が聞こえてきたから、今日はうちらも仕事をサボってもいいんじゃないか、とじんわりと広がっていったのかは定かではありません。
でもよく日本人は海外の人と比べるとおとなしい、デモ等をしない民族と言われていますが、江戸末期の頃はそうでもなかったんですかね。
と、前置きをいつまでもダラダラと書いてもええじゃないか、と言っているとお叱りを受けそうなので、本題に入ります。

本日(5月28日)、5月の学生食堂を災害公営住宅若宮団地で開催しました。
本日も福島大学の災害ボランティアセンターからニューフェイスが参加してくれています。
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ですので、まずは活動の趣旨から本日の流れ、食材の切り方についての説明をしています。
学生さんのまなざしからは真剣さと熱心さが感じられますね。
それに比べて私の目は依然うちで飼っているモモンガの目に似てると言われたことがあるのですが、一体どんな目なんでしょう。
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お米を炊いたり、野菜を切ったりしています。普段から自炊をしているということで、包丁を握る手はマエストロがタクトを振るように軽やかで、ワルツを演奏しているかのように見えたとか、見えなかったとか。
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完成したのがこちらのシラスのかき揚げ丼です。
玉ねぎと人参、そしてピーマンは色合いで分かりますが、シラスがどこに入っているのか。
それは神のみがしる衝撃の真実、ということはなく、黒い小さな丸(●こんなのです)があるかと思いますが、それがシラスの目です。
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というわけで、どのような味なのかを来てくれた方にお伝えするのには食べてみない事には味の感想は伝えることが出来ません。
一時席を外していていて、戻って来た時には学生さんの試食はすでに終わって、デザートの団地の方から頂戴したヨーグルトを食べていました。世界陸上ドーハ大会の100メートル男子のクリスチャン・コールマンよりも早い食べ力です。
いつもは集会所内で調理をして、受け渡しをするのですが、今日はかき揚げで油を使うので、万一のことを考えて、屋外で調理と受け渡しをしました。
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更にはなるべく出来立てを提供するために、前もって作っていたのをお渡しするのではなく、注文が入ってから揚げるために少し待って頂くようにはなってしまったのですが、
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待って頂くからこそ、学生と団地の方の交流の時間が生まれました。
この団地の方の手だけ見るとバレーで後ろのチームメイトにサインを送っているようにも見えますね。
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早めに食事を取りに来た方から活動中に電話を頂き、何事かと思って電話に出たら「美味しかったよ」との事でした。慌ててもう一度言ってくださいと伝え、スピーカーモードにして学生にも聞こえるようにして「美味しかったよ」と声高高に言ってもらいました。
その時の学生の皆さんの笑顔。これがなによりの調味料です。

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