2018年11月

皆さん、「ざくざく」ご存知でしょうか。
雪や砂利を踏みしめた時に使われる擬音にもありそうな気がします。
ガンダムに出てくるジオン公国軍のモビルスーツの名前を連呼した場合かもしれません。
となると、本日安達高校で学生と大人で協力してざくざくを作りました、というと
みんなで手分けして
「私は手の部分を作るね」とか
「それじゃ私は目の丸く光っている部分を」とか
「なんだったら俺は緑色の塗装を塗るよ」とか(ザクについてはググってみてください)
などの会話が行われるのかもしれません。
しかし、残念ながらそのような会話は繰り広げられませんでした。
日本中どこの高校を探しても、ザクを手分けして作る高校は(多分)ありません。
では「ざくざく」とは何なんでしょう。
実は二本松の郷土料理なんです。そしていか人参は福島県の郷土料理なんです。
いか人参を子どもの時から食べている私達福島県民からすると、もっとメジャーな
大谷翔平選手ぐらいの食べ物だと思っていたのですが、世間一般からすると
プロ入り後のハン〇チ王子ぐらいの存在なのかもしれません。
しかし、ハ〇カチ王子にも現在でもコアなファンはいるはずです。
そんな感じでいか人参は福島県内では熱烈に愛されています。
いか人参さえあればご飯何杯でもいける。
三度の飯より四度のいか人参。
一富士二鷹三いか人参。 
などと福島県内では言われているとかいないとか。
まぁいないんですけど、そんな伝統料理をこのブログではすっかりお馴染みになっている
安達高校生の皆さんと二本松にいる避難者の方とで調理教室を11月22日に実施しました。
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ざくざくにもいか人参にも使われる万能食材人参を一緒に切っています。
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こちらは里いもでしょうか。
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切ったり剝いたりした野菜を鍋に入れます。
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全体の風景はこんな感じです。
各グループごとに美味しい料理が作られています。
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味付けに塩を一つまみ。
この高さが美味さを引き立てるのかは分かりませんが、相棒の杉下右京さんが
紅茶を注ぐときの高さに匹敵しますね。塩に酸素が混ざってよりまろやかな塩味が
感じられるようになるのかもしれません。
そして完成したのが、
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ざくざくと
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いか人参と
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こちらは本日の参加者が作ってきてくれたさっぱりした味付けの酢の物。
そこにもみじがアクセントになって、京都の料亭で出て来そうな素敵な見た目になっていますね。
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それをみんなで実食。
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全員で談笑しながら食しています。
是非この場だけでなく、今日参加してくれた皆さんが自宅に帰ってからも
郷土料理の火を絶やすことなく、美味しい伝統を受け継いでいってくれたらと
願わずにはいられません。 

天気予報では雨なのにも関わらずに、イベントの時になんとか雨が降らずにすむ。
そんな時には一般的に「参加者の日頃の行いが良い」という言い方をします。
そんな日頃の行いの良い石倉団地の皆さんからレクリエーションの講師を頼まれ、
本日(11月19日)浜満喫バスツアーに同行してきました。
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アクアマリンふくしまで熱心に魚を見ています。
中には浜通り生まれ、ヒップホップ育ち、かどうかは分かりませんが、
ずっと浪江町に住んでいたけどアクアマリンふくしまに来たのは初めてという方も
いらっしゃって、まばたきを忘れているんじゃないかと心配になるぐらいに熱心に
魚を見ていました。
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アクアマリンふくしまには水中に生息する生き物以外にもマングローブの木等の水辺の植物
の展示もされており、それを真剣な眼差しで見つめる姿も見受けられました。
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また水から全く離れて、サザエさんの茶の間や星一徹がいたら返さずにはいられないちゃぶ台などの昭和40年ぐらいから50年ぐらいの日本の食卓などの展示もありました。
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こちらが本日のベストショット。
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アクアマリンふくしまの見物が終了した後は、すぐ近くにあるこちらもいわきの観光地、
いわき・ら・ら・みゅうに場所を移しまして、昼食です。
こちらでは海産物はもちろんですが、魚介の出汁をとったラーメンなども豊富にあります。
というわけで、どこで食事をするのかを真剣に検討しています。
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驚いているようなリアクションをしていますが、これは味に驚いているのか、
ボリュームに驚いているのか、頼んだものと全く違うものが来て驚いているのか、
どれが正解かは皆さまのご想像にお任せします。
今回石倉団地では福島県共同募金会さんの平成30年度赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金2」被災地住民支え合い活動助成を活用して浜満喫ツアーを実施したとのことですが、全国の皆様から寄せられた貴重なご寄付により、このように浜通りで生活をしていた方が、今の浜通りを見る機会につながったり、普段はなかなか集会所で実施するイベントには参加しない方も、浜通りに行くなら、アクアマリンふくしまに行くなら参加してみたいという方もいたり、そこで顔馴染みになって次回から集会所等で実施するイベントにも参加するようになって、と社会参加や孤立防止、交流のきっかけ等につながっているということを実感しました。 

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今日の二本松から見えた空です。うっすらとですが飛行機雲も見えます。
ブルーハーツの「青空」をBGMに、どこか遠くへ出かけたいそんな一日です。 
そんな11月18日、 
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 二本松にあります復興公営住宅石倉団地集会所で、一般社団法人ちろる主催で、
11月のちろるんるん♪新そば祭りを開催しました。
美味しいそばをただ食べるだけではなく、講師の先生にそばの打ち方のイロハを教わり、
自分で全部打つのは難しくとも、一通りこのような流れでそばが打たれるということを体験して頂きました。
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 こちらが講師の武田先生です。
そば打ちをしているためマスクで顔が見えませんが、例えマスクをしていてもその下に隠れる鼻筋のシュッとした具合は、まさに和製グレゴリーペックのようです。
上の写真はそば粉と水をなじませているところです。
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参加者の皆さんにもそば粉のこねを体験してもらいました。
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 微妙な水加減を調整されています。昔から乙女心とそばの水分という言葉があるように(実際にあるかどうかは分かりませんが)、その日の気温や湿度、水の軟水か硬水かによっても加える水分の量が変わってくるようです。
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 そばのこね方の体験です。先生は簡単にやっておられるようですが、実際には相当な力がいります。
ここでのこね方によってコシが変わってくるそうなので、重要なところですね。
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そしてまとまったそばを伸していきます。手は猫の手をイメージすると良いとのことですが、
なかなかスムーズな猫の手にはなりません。後ろで指導している先生の手が理想とのことで、
猫ヒロシでもここまでの猫感は出せないはずです。
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先生が伸ばすとあっという間に畳半畳分ぐらいの大きさになりました。
これを洗濯物を畳むみたいに丁寧に畳む、この畳み方はブルーシートをイメージしてください。
それにしても上の文章に「畳」という字出てきすぎですね。畳使用限度5回とか決まっていたとしたら、一生分の畳という字を使用したような気がします。
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それを切ります。この切るのが非常に難しく、歯を落としてそれを横にずらしてそばを押さえている板を切るスペース分ずらして、また包丁を落とすわけですが、IMG_4383
先生が切ったそばと、
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参加者が切ったそばでは、細麺ときし麺ぐらいの差があります。さすが熟練の技ですね。
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これを茹でるのですが、大きな鍋にたっぷりのお湯で茹でます。そうすると約50秒でそばが鍋の中で踊り始めます。これをサッと掬って、冷水でしめます。
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美味しいものを口にすると人間は思わず笑顔になります。
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今日は約40名の方が参加してくださったのですが、皆さんから「コシがあってとっても美味しい」「こんなそばならなんぼでも食べれる」等の嬉しい声が聞かれました。
全員がそばを食べた後には、
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 豪華景品をかけたじゃんけん大会を実施しました。たかがじゃんけん、されどじゃんけん。
景品がかかっていると意気込みと盛り上がりが違います。
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というわけで、最後まで残った優勝者に景品のお米の贈呈です。
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今日は安達高校の生徒2名がボランティアで参加してくれて、個人的には2人にボランティアで頑張ってくれた分じゃんけん大会でも頑張っていただき、豪華景品をゲットしてもらいたかったのですが、残念ながら一回目のじゃんけんで負けてしまいました。
次に来るときにはじゃんけんの練習をしっかりして、再チャレンジしてもらいたいと思います。
じゃんけんの練習はさておき、二人からは
「地域の方々や周りの方々との関わりが大切だと改めて感じることが出来た」
「たくさんの方と交流でき、みなさんとても優しく笑顔のたえない一日でした」
と嬉しいご意見を頂戴しました。
10月にも石倉団地で収穫祭を実施した際に安達高校の生徒さんに来ていただき、せっかく生まれた交流が単発で終わることなく、継続していけるように、これからも一般社団法人ちろるで事業を実施していく予定です。 

先ほどの11月の男の料理教室の追加記事です。
参加者から素敵な贈り物をして頂きました。
それがこちら。
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 と、こちら。
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 これらの共通点は何でしょうか?
①干支
②フロイトの夢判断に出てくる人間のリビドーを具現化したもの
③ 落ち葉
答えはもちろん③の落ち葉です。落ち葉を活用したハガキを頂戴しました。
柿の落ち葉も、素朴な牛の表情も素敵ですね。
おもわず搾乳したくなります。
って、それは嘘です。 

突然ですが皆さんは怖いものってありますか?
心霊現象が怖いという方もいるかもしれません。
先端が怖いという先端恐怖症という方もいるそうです。
なかにはありあまる自分の才能が怖いという方もいるかもしれません。
かくいう私はいい歳をして未だに歯医者が怖いです。
そして明日は特に待ってもいない歯医者の日です。
いつだったか忘れましたが、シャインマスカットを食べていたら歯が欠けたという
事をこのブログで書かせて頂きましたが、その治療に通っています。
歯医者で治療の席に通されて、精神を集中させて待っている間に隣りの席から
キューイーンという歯を削る音が聞こえてこようものなら、
「すいません、突然用事を思い出したので帰ります」とか「突発的な腹痛に襲われたので帰らせてください」とか
なんらかの理由をつけて逃げ出したくなります。
まるで碇シンジ君の逆バージョンみたいです。
鎌倉武士は「いざ、鎌倉」を合言葉にしていたようですが、私は「いざ、歯医者」を合言葉に
明日頑張ってきたいと思います。

と、私の意気込みはさておきまして、本日(11月16日)に地域・子育て支援センターぷらすで
11月の男の料理教室を実施しました。
参加者は「男の料理教室」というぐらいですから男性なのですが、漢と表現したくなるような
男の中の男、益荒男6名です。
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野菜の皮をみんなで剝いていますが、段々と包丁さばきも板についてきました。
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真剣な表情が素敵ですよね。
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包丁をギターやベースに持ち替えてもしっくりくるような感じもします。
そして出来上がった料理がこちら。
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今日のメインディッシュは肉じゃがとブリ大根でした。
ブリ大根は大根に味がしみ込んでいましたし、面取りの練習を一人一人やってもらったのですが、
ひと手間加える事によって、味もワンランク上の味になっていました。
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料理を前に参加者の皆様と先生と記念写真です。
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最後にアンケートをとらせていただいたのですが、その中に
「皆さんで料理をつくり、おいしく食べることは楽しいことです」
「多人数にて料理を作り、談笑し、食べるのが大変うれしい」
「いろいろの世間話等ができ大いにいやされる」
「友達ができた」
などの嬉しい記載がありました。
こういうのを見ると努力が報われたのとあわせて、これからも継続して頑張って参加者の皆さんの
交流の場にしていかなくてはいけないな、と身の引き締まる思いです。
と書いたものの、ここ一週間で体重は増加の一途を辿っているんですけどね。 

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