「〇〇」はじめました、この〇〇に入る言葉で思いつくものはなんでしょうか。
中には冷やし中華という方もいるかもしれません。
ミスチルが好きな方はLOVEを入れるかもしれません。
でも私ども一般社団法人ちろるではこの〇〇に運動教室という言葉を入れることにしました。
現在日本では40歳以上になると介護保険料を支払わなくてはなりません。そして65歳になると介護保険の第一号被保険者と呼ばれるようになります。第一号被保険者の介護保険料は年金から天引きされるのですが、この天引きされる額は市町村によって違います。高額な市町村だと1万円を出してもほとんどお釣りが戻ってこないぐらい、低額な市町村だと3千円台(もしかしたら2千円台の市町村もあるかもしれません)だったと思います。どうしてそんなに市町村によって金額が違うのかと言いますと、介護保険のサービスを利用する方が多いためです。
よく「年金が安い」という言葉は聞きますが、「介護保険の第一号被保険者負担額が高い」という言葉は聞きません。介護保険というと健康なうちは自分とは関係がないので、よく知らなくても問題はないかもしれませんが、しっかりと保険料は支払っているのですから、その額が高いのか低いのかは知っていても良いのかもしれません。
先程介護保険のサービスを利用する方が多い市町村は、保険料が高くなると書きましたが、逆に言えば介護保険のサービスを利用しない方が多い市町村は、保険料は安くなるわけです。介護保険のサービスを利用しない方が多い市町村というのは、元気な高齢者が多い市町村ということです。
何かしらの病気で自分のことが全部自分では出来なくなってしまって介護保険の利用を初めて、日常生活で大変な部分をカバーしてもらうというのは必要なことですし、仕方のないことです。
しかし本当であれば介護保険は利用しなくても良かったのにも関わらずに、生活習慣など諸問題の積み重ねで介護保険を利用するのは防止することが出来ます。
近年フレイルという健康な状態から要介護状態になる間の状態を指す言葉が出てきました。具体的にフレイルとは何かと言いますと、加齢に伴い、筋力が衰えて来て、疲れやすくなり、結果として自宅に閉じこもりがちになるなど、年齢を重ねたことで生じてくる衰えを指します。加齢は防ぐことが出来ません。しかし筋力の衰えは防ぐことが出来ます。
というわけで、当法人では運動教室を9月から開始しました。
週1回の運動習慣を身につけるだけで、筋力は何歳からでも増加するということが証明されています。ですから「もう歳だから」は筋力の衰えに関しては通用しません。当法人の運動教室では定期的に、体重以外にも体脂肪率や内臓脂肪、骨格筋率、BMI等の測定をします。血中酸素濃度は運動の前後で測定をします。自分の身体の今の状態を数字で知ることで、それが運動を継続する動機づけになります。
IMG_1334
一人ひとり姿形が違うように、筋力だって違います。
だから他の誰かと比べて同じようにやらなくてはいけないわけでもなく、自分のペースに合わせて無理なく(ちょっとぐらいは無理をしていただいても、あまり無理しすぎずに)過去の自分と比べて、以前はきつかった負荷が今ではそれほどきつくなくなった、なんて感じて頂ければ立派な筋力アップになってますよね。
IMG_1332
というわけで、現在は福島県の二本松市と浪江町で開催しています。興味がある方、開催日を知りたい方、実施場所を知りたい方は是非当法人までお問い合わせください。
なお、この活動はパブリックソース財団様の「コロナ給付金寄付プロジェクト」の助成を受けて活動をしております。なぜコロナと運動とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、コロナ禍で自宅にいること、自粛することが善とされ、緊急事態宣言中に身体機能や認知機能が低下した方が多いです。このまま何も働きかけを行わなければ、介護予備軍、しかもあっという間に予備ではなくなる可能性が高いです。
ですからコロナ禍だから自宅に籠ってばかりいたのでは、コロナには感染しなくても、これまでは普通に出来ていた歩くことが大変になってきたり、様々な弊害が出て来てしまいます。だからこそフレイルを克服するために、是非運動習慣を身につけましょう。