2021年07月

大谷選手がMLBのオールスターで投手、打者としてリアル二刀流で出場しました。打者としてはバットで快音を響かせることは出来ませんでしたが、投手としては160キロ台の球をバンバン投げ、勝利投手になったとのこと。
日本国内では自然災害、政治家の発言→撤回の連続、オリンピックに関連しての右往左往な対策など、あまり喜ばしいニュースがない中で、大谷選手の活躍には胸が躍ってしまいます。
そんな7月14日、福島県立安達東高校に福祉の授業の出前講座に行ってきました。
今日の講座のタイトルは「地域福祉とボランティア」についてです。
ボランティアは皆さんの身近な活動として定着してきていると思います。先日の熱海で発生した土砂崩れ後にも数多くのボランティアが集まってくれたけれども、再度土砂崩れの危険性があるので、災害ボランティアセンターではボランティアの受け入れは中止しているというネットニュースがありました。
それだけ自分が出来る事で、困難に直面している人の為に何かを手伝いたいという人が多いんだな、と災害に遭われている人には大変申し訳ないのですが、心が少しホッコリしたものです。
それに対して、地域福祉というと皆さんはどんな印象を抱きますかね。
高齢者福祉というと高齢の方にとって今よりも住みやすいようになること→住みやすいようになるということはハード面とソフト面の両方の整備→ソフト面で言えば、例えば他者との交流が持てるように定期的に参加できる場がある事、生きがいをもって日々の生活を送れる事など、風が吹けば桶屋が儲かる式に次々に出てくるかもしれません。
しかし地域福祉についてだとどうでしょうか。
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その辺の抽象的になってしまう部分について、安達東高校の1年生が興味をもってもらえるように、そして2コマ時間を頂いているので途中で飽きないように笑いも交えてお伝えしようと思ったのですが、これがコンビ結成1年目のお笑い芸人が急にM-1グランプリで優勝をかっさらう様な難しさでした。
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でも生徒さん方は一生懸命話を聴いてくれましたし、少しでも今の自分が出来る事ってなんだろうと考えるきっかけになってくれたら、今日の出前講座は大成功。ガッチリ!

になったかどうかは、定かではありません。

東京都にまたまた緊急事態宣言が出されましたね。これで何度目かと調べてみたら、4度目だそうです。昨年度の春先に初めて緊急事態宣言が出された際には「こりゃ大事が始まったぞ」と非常事態宣言を真摯に受け止めたのですが、これで4度目ですから着古したTシャツの襟もとみたいに気持ちに緩みがある方もいるのではないでしょうか。
間もなくオリンピックも始まるわけですから、日本側のコロナの感染状況も良い感じ、海外から日本にやってくるオリンピックの選手や関係者、マスコミも良い感じ、感染はオリンピック期間にも拡がりませんでしたよ、めでたし、めでたし。
と、昔話の定型の流れになってくれたら良いんですけどね。
そしてそんなオリンピックを間近に控えた7月6日、二本松市災害公営住宅石倉団地前の広場でも暑い戦いが繰り広げられました。
どうしても新型コロナウイルスの影響で集まるのは感染リスクの問題から気が引けてしまいますが、青空の下に集まるのであれば、そしてしっかりとマスクをして、手指消毒をして、というのであれば感染リスクは低く抑えられます。
というわけで、二本松市内2か所の復興公営住宅近くの広場で他者とのつながり作り、身体を動かす機会の確保、元々東日本大震災前から盛んに取り組まれていたグラウンドゴルフを避難先地域でも行ってもらうことによる生きがいづくり、という目的で、今年度6月からちろる学校体育の時間として、週に各1回、石倉団地と若宮団地近くの広場でグラウンドゴルフを実施しています。
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普段は練習のみを行っていますが、練習を続けて腕前が上がれば、その上がった腕前を披露したり、競い合ったりしたくなるものです。
というわけで、今日のグラウンドゴルフ大会の運びとなりました。
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熱戦の様子をご覧ください。
グラウンドゴルフってどんなルールなの?という方に解説をさせていただきますと、グラウンドでプレイするゴルフです。ボールを穴に入れるのではなくて、上の写真の白い旗の下に直径30センチぐらいの円があるのですが、その円内にボールを何打で入れるのかを競うゲームです。
この円の中にボールを入れるのが絶妙の力加減が求められるようで、力が強いとせっかく円の中に入ったボールが外まで転がっていってしまったりする姿が見受けられました。
そういう時にどうするのか?
①自分の腕の未熟さを嘆く
②円が置いてある部分の砂利がきれいに取り除かれていて、ボールが転がりやすいことへの不満を口にする
ちろる学校体育の時間に参加してくださっている方の様子を見ていると、答えは……
ご想像にお任せしますが、
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ふとベンチに目をやると、仲良し3ボール組と孤立ボールを発見しました。
私達一般社団法人ちろるは避難生活の中で新しい生活環境の中で孤立しないためにこのようなグラウンドゴルフや運動教室、食を通じた事業等様々な取り組みを行っています。
事業を絞ってしまうとその人の趣味嗜好に合わなければ、参加してくれることはありません。
でも様々な取り組みを行っていれば、どれかしらには興味をもって、参加してくださるだろうという思惑があります。
というわけで、
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それぞれのグループ毎に1ホールを回り終えて休憩中です。このようにみんな試合中は競い合っても、休憩中は仲良く、孤立する事無く楽しんで頂けるような場をちろる学校体育の時間ではモットーにしております。

7月9日、山口県岩国市で1時間に100mmのすごく強い雨が降ったそうです。岩国市やその周辺地域にお住いの方は斜面を見に行ったり、用水路や田んぼの水をチェックしに行ったりは本当に必要な場合を除いてはしないようにしてください。
そして避難指示があった場合には十分に気を付けて、指示にしたがって命を守る行動をしてください。
福島県の中通り、中心からやや北側では小ぶりの雨が降っております。ここのところ毎日雨で、チャゲ&アスカのファンだったら「始まりはいつも雨」を思い浮かべるところですが、今「はじまりはいつもあめ」と入力して、変換したら「始まりはいつも飴」と変換されました。

菊田が駅から出ると雨が降っていた。しまった、今日は傘を持ってきていない。しかたがないのでタクシーに乗ろうと考え、タクシー乗り場の方を見ると長蛇の列。みんな考える事は同じのようだ。これではタクシーに乗るのはいつになることやら。ふと、隣りを見ると同じようにタクシー乗り場を眺める20代後半から30代前半ぐらいの女性がいた。
菊田の視線に気づいたのだろうか、女性は菊田の方を向いた。
菊田が「タクシーに乗るのも簡単じゃないですね」、そう話しかけると女性は「本当にそうですね。あの列に並んでも1時間はかかりそう。とりあえず飴でも舐めます」
これが菊田と玲子の出会いだった。

始まりはいつも飴にちなんだ小説があってもおかしくはないかもしれません。
まぁきっとないと思われるので、創ってみました。

さて、余談はさておき、最近は熱海や鳥取、島根が心配でちろるで事業を実施しても、そちらが心配でブログを書く筆が進まなかったのですが、今日こそは昨日(7月8日)に実施したちろる学校図工の時間の報告をさせていただきます。
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今日の図工の時間はドレッシングづくり。
講師には福島県内でも有名料理人の荒川シェフ。ドレッシングというと中華とかゴマとか色々とありますが、今日荒川先生から教わるのはクルミドレッシング。
さっそく調理の様子を見ていきましょう。
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クルミをペーストにして、酢やらなにやらを入れていきます。仄めかしは企業秘密だと思ってください。
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荒川先生を真似て、参加者の方々もドレッシングを作っています。
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ドレッシングを作っただけでは、味見をする際に舐めるしか出来ません。せっかくでしたら美味しく味見をしていただきたいということで、サラダと
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タラのバターソテーをみんなで準備しました。
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とっても美味しそうに完成しました。
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というわけで、みんなで作り方を教わって、みんなで実食です。
ちろる学校図工の時間では物づくりだけではなく、今後も自宅で作れるアイスクリームなど、美味しい食も作っていく予定です。興味のある方は是非ちろる学校図工の時間にマスクを付けて、平熱の時にお越しください。

目が覚めるまでは7月6日に実施した「ちろる学校体育の時間」のパークゴルフ大会の事業報告をしようと思っていました。
しかし今朝のテレビで鳥取県や島根県に大雨が降っている事、線状降水帯があるため非常に強い雨が降り続く事、警戒レベル5の緊急安全確保の指示が出ている地域がある事を放送していたので、こりゃパークゴルフ大会の記事を書いている場合じゃねぇ、と思い直しました。

私の住んでいる地域も2019年の台風で大きな被害がありました。水位が上がってくるのはあっという間です。まだ余裕っしょ、は実は全然余裕じゃなかったりします。
鳥取県や島根県にお住いの皆様、早急に命を守る行動をしてください。
杞憂にすむなら、それに越したことはありません。
早く雨が止むこと、今日の夜には雨が上がって、天の川が見れることを願います。


先日の静岡県熱海市の大規模土石流でお亡くなりになった方のご冥福をお祈りいたします。
そして被害に遭われた方、現在も大変な思いをされているでしょうし、以前の生活まで復旧するのには多くの時間がかかると思います。
「なんでこんな目に遭わなくちゃいけないんだ」と負の感情も次から次へと湧いてくるでしょう。
あまりに非日常な状態に置かれてしまうと、その現実を受け入れるのには時間がかかるでしょう。
でも支えはきっとあります。
手を差し出せば、しっかりと受け取ってくれる手があるはずです。

本日は7月6日ですが、静岡県の天気をチェックしてみるとまだ雨が降りそうです。
そうかと思うと30℃を超える日もあるようです。

復旧作業をしている多くの方や、避難所で生活をしている多くの方、くれぐれも体調管理に気をつけてください。
私ども一般社団法人ちろるは福島県で活動する団体ですが、東日本大震災の時に静岡県の方々からも多くの助けや支援物資を頂いたこと、それがとてもありがたかったことを忘れてはいません。
ですから、今すぐ静岡県に行って災害ボランティアセンターに登録して、ボランティア活動をしたいところですが、現実的にすぐにはいけないので、まずは義捐金を送りたいと思います。

一日でも早く、少しでも心が軽くなることを祈っております。

本当は本法人で行っている事業の記事を書こうと思ってパソコンを起動したのですが、今日はそれどころではないと思い、記事の内容を変更させていただきました。

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