「運動していますか」と聞かれて、自身をもって「しています」と答えることが出来る日本人のなんと少ないことか!
という書き方をするとNHKの人気番組チコちゃんに叱られるみたいな言い回しになってしまいますけど、学生時代に部活をやっていて毎日運動していますという方を除けば、社会人になって運動習慣がある方はイリオモテヤマネコぐらいに貴重なのではないでしょうか。
何歳からでもしっかりとした運動をすれば筋力は増えることが科学的に証明されていますが、逆を言えば何歳だとしてもしっかりとした運動をしていなければ筋力は緩やかに下降していってしまいます。
だからこそ一般社団法人ちろるでは二本松市で3ヶ所、浪江町で1ヶ所の計4ヶ所で週に1回、運動教室を実施しています。なんで週に1回なのかと言いますと、一週間のうち1度でもしっかりとした運動をすると筋力の維持、向上が見込めるためです。
IMG_20201217_135634

孫子の兵法には「彼を知り己を知らざれば~」とありますが、運動においては彼を知ることはないのですけど、自分を知ることはとっても重要です。ですから運動教室が始まる前には体重や体脂肪率、内臓脂肪レベル、骨格筋率、基礎代謝量、血中酸素濃度などを測定してから準備運動、筋力アップの運動、機械を使った運動を行うようにしています。
IMG_20210222_152254
運動教室には40代から80代まで、幅広い年代の方が参加してくれています。
それらの全員とは言いませんが、多くの方が運動教室に参加してくれているうちに体重や体脂肪率、内臓脂肪レベルなどの数字は下がり、骨格筋率や基礎代謝量などの数字は上がっていらっしゃるようです。この目で見える数字で分かることで、今週は運動教室にも来たし、散歩も頑張ったし、食事も少し我慢したから成果が出ているなとか、ついつい美味しいモノを食べすぎちゃったのが如実に表れているぜよ、とか自分なりに喜んだり、悲しんだり、次への励みになったりと動機づけになります。
また肩こりが軽くなった、もしくはなくなった方、腰の痛みが和らいだ方、膝の痛みが少なくなって歩くのが大変だったけれども楽になった方など、数字では出ませんがお身体にプラスの変化が出てきた方もいらっしゃいます。
この運動教室は個々人のお身体の状態が改善され、いつまでも健康でいられるようにするという目的もあります。特に現在のコロナ禍では感染リスクを考えて以前よりも自宅で過ごす時間が長くなっていると思います。これまで外出を積極的にしていた方も自宅で過ごす時間が長くなれば、どうしても筋力が低下してしまうのは避けられません。ですから筋力の低下を防ぐというのもありますが、コロナ禍で集まる機会が劇的に減少し、それに伴って他者との交流機会も会話の機会も減少してしまいました。ですので、運動教室では運動が終わりました、はい解散です、ではなく、運動終了後にお茶飲みをしながら四方山話をしてもらっています。
よーし今日は運動教室だから出かけてみるか、と思っていただければ外出のきっかけ作りにもなりますし、外出の機会を増加させることにもなります。来れば仲間に会えます。会えば会話も弾みます。というわけで、交流機会を確保することも出来ます。
令和2年度は76回実施し、千名を超える参加者がありました。
自分の身体と心の健康は他の誰かがつくってくれるわけではありません。
いつまでも健康に、自分のことが自分で出来るように、一般社団法人ちろるでは運動教室を続けていく予定です。参加してみたいという場合には、いつどこでやっているのかお問い合わせください。もしくは私の所でもやってもらいたいわ、という要望でも構いません。
なお、この活動はパブリックソース財団様の新型コロナウイルス感染症拡大防止活動基金の助成を受けて活動させて頂いたことをご報告させていただきます。