早いものでもう10月も23日になってしまいました。
「23」という数字で皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
私みたいな昭和生まれでバスケットを嗜んでいた人間からは23と言えば真っ先に浮かんでくるのは、マイケル・ジョーダンの付けていた番号です。フリースローラインから飛んで、まるで空中を歩いているかのようにダンクを決める姿に憧れて、自分もフリースローラインからジャンプしてリングまで全然届かなくて、レイアップシュートの失敗みたいなシュートしか出来なかった学生時代を思い出します。
そして今のバスケット好きな方からしたら23と言えばレブロン・ジェームスになるのでしょうか。愛称のキングという名前の通り現在のNBAに君臨する圧倒的な存在感、そして得点力。もし通路の向こう側からレブロン・ジェームスが歩いてきたら、ダチョウ倶楽部ではなくても「どうぞ、どうぞ」と誰もが道を譲ることでしょう。
ただ個人的には現役NBA選手で言えば、先日日本で試合を行ってくれたウォーリアーズのステフィン・カリーです。3ポイントシュートと言えば、これまではレジー・ミラーが自分の中で真っ先に出てきましたが、今ではステフィン・カリーの芸術的な3ポイントが先頭で思い浮かんできます。精度の高さもさておき、シュートにいくまでの速さやドリブル一つとっても素晴らしいんですよね。
身長だって決してNBA選手の中で高いわけではないのに、NBAでトップで活躍し続けるわけですから、判官びいきの日本人にとっては好きにならずにはいられません。
とここまで、10月の学生食堂というタイトルなのにも関わらずに学生食堂には全く触れずに、ただ本日の日付10月23日の「23」から好きなバスケットについて長々と書いてきてしまいましたので、本題に入ります。
なお本日も福島大学の災害ボランティアセンターの学生さんが4名手伝いに来てくれました。
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3年生1名、2年生2名、1年生1名という構成なんですが、彼(彼女)達のやり取りをみていると、決して学年が上だからとポツダム宣言みたいに無条件にリスペクトを受けるわけではなく、普段の言動の一つ一つが積み重なって、それが発酵食品みたいに熟成されることによって少しずつ尊敬に変化していくということを感じました。誰とは言いませんが、頑張れ3年生。
として、次は学生食堂の定番の写真となりました、
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炊飯器の内側の部分にお米を入れて、水分量を確認するためにテーブルの上ではなくフローリングの上に置いて確認している様子です。今日は水分量を確認する作業を学生さんだけではなく、学生食堂の実施場所の災害公営住宅若宮団地の方と一緒にやっています。
なんだか柄杓で水をすくっていると神社の入り口を思い浮かべますが、この米の研ぎ汁には何かご利益があるような成分は入っていないと思います。でも新米を使っているので、もしかしたらこのとぎ汁を顔に塗ったら上手に向けたゆで卵のようなつるんとした肌になったり、髪に塗ったら艶がアップしたりするかもしれません。
今日は作っている時には私も含めて全員で調理に取り掛かりましたので、ついうっかり写真を撮り忘れてしまいましたが、完成した品が
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こちらです。福島県会津地方には全国に誇るソースカツ丼があります。このソースカツ丼はご飯の上に千切りキャベツをのせて、その上にソースに浸したカツをのせているという特徴がありますが、今回の学生食堂の献立はソースカツ丼のカツの部分をメンチカツに変更した、メンチカツ丼です。
写真をご覧になっていただくと伝わると思いますが、このソースの照り。
私の写真の腕が良いからこんなにテカって見えるのかというと、全然そんなわけではなくて、ソースの実力です。もし私がカブトムシで樹液の代わりに、このソースが木から出ていたらずっと舐めています。
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というわけで、団地の方に提供する前にまずは自分たちで試食です。
この写真と上の学生さんの写真を見て気づいたのですが、写真のポーズはダブルピースが主流なんですね。ダブルピースは10代から60代以上まで幅広く使われているようですが、このピースを作っている手の場所が10代から20代はほぼ顔の近く、顔と同じぐらいの高さに手があるのですが、30代以上になると手の高さが胸ぐらいにあるのが主流になっていき、50代以上では100%が胸の高さでダブルピースを作っているという研究結果があるそうです。
世の中には色々な研究をしている人や機関がありますね。
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というわけで、団地でみんなで一緒に食べるように一人で6個持って行ってくれた方がいましたが、6個が本日の最高でした。本来は学生食堂で学生と団地に住んでいる避難者の方が一緒に作って、一緒に食べて、共に交流をしてというのが当初の内容だったのですが、新型コロナウイルスの流行が収まらないというので現在は学生が作って、団地の方には取りに来ていただいて、その際に交流をしていただくという内容に変更して行っております。ですから学生との交流時間は減ってしまっていますが、それでも学生が作った食事で、団地の方同士で一緒に食べて交流をしていただくというのは、交流機会をつくるという目的とも合致しており、それが自動発生的に生まれているのは素晴らしいことですね。
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というわけで、本日も学生食堂を通して学生と若宮団地の団地住民の多数の交流が生まれました。特に団地のおばあちゃんの所に泊まりに来ていたお孫さんが、お弁当を取りに来た時にはもちろんですが、これから家に帰るという時にも学生のお姉さん達にさよならを言いに来て、手を振っている姿が印象的でした。