2018年10月

「天高く馬肥ゆる秋」という言葉がありますね。
IMG_3314
この写真を見ても分かる通り、空が高いんじゃ。
で、揚げたてのから揚げのように、さくっと本題に入っても良いのですが、
少し秋の空と紅葉について語りたいと思います。
今日の空を見ると、一点の雲もありません。
まるで北斗の拳のラオウの生涯の様です。
と思ったらラオウは「生涯に一片の悔いなし」でしたね。ニアミスです。
このどこまでも澄み切った、青く高い空。
そして紅葉が手を伸ばせば届きそうなぐらいに目の前まで近づいてきています。
つい先日までは山の上のみ色めきだっていた木々が、早いものですぐ間近まで
秋の気配が忍び寄っていますね。
そんな10月29日、一般社団法人ちろる主催で復興公営住宅石倉団地で
収穫祭を実施しました。
IMG_3315
二本松市でボランティア活動をしている皆さんにも協力を頂き、
石倉団地の皆さんと収穫祭に向けての調理開始です。
IMG_3321

お米をといたり、野菜を切ったり
IMG_3330
大鍋の準備をしています。
それにしてもこの鍋、大きいですね。どのぐらいの大きさかと言うと、
東京ドーム32分の1個分、ビタミンでいうとレモン600個分、
人間としての器でいうと大器晩成タイプって何を言っているのでしょう。
この鍋は一度に200人分の食事を作れる優れものだそうです。
一家に一鍋。これを読んでくださっている皆さんも、この鍋が欲しくなってきた事と思います。
「今日は浴槽じゃなくて、外に鍋を置いて露天風呂風な気分でバスタイム」
という人だって、50センチぐらいまでの身長であれば膝を伸ばして入浴できるぐらいの大きさです。
と、石倉団地の集会所で食事の準備をしているその頃、
IMG_3351
当法人で新町なみえさんから借りている石倉団地前の畑で、
二本松市にある学童保育グリーンキャンバスの子ども達と育ててきた
サツマイモをいよいよ収穫です。
畑のいろは、サツマイモの育て方のいろはを教えてくださった先生に
サツマイモの形を崩さずにスポッと抜ける抜き方を教えてもらい、
IMG_3372
さっそく、抜いてみます。
IMG_3388
子ども達は自分が抜いた大きなサツマイモを先生に誇らしげに見せています。
IMG_3396
中にはこんなに大きなサツマイモが抜けた子どももいました。
こんなサツマイモが採れたのなら、この笑顔もうなずけますね。
IMG_3400
グリーンキャンバスの子ども達20名以上が力を合わせてくれたので、
バレンタインの時にジャニーズに届くチョコぐらいに沢山のサツマイモを収穫することが出来ました。
ところでチョコの代わりにこんなに大量のサツマイモが届いたら、受け取った側は喜びますかね。
私だったらドラフト1順目で指名されたぐらいにニッコリしちゃます。
と、畑での子ども達の活動に目を奪われているうちに、
IMG_3419
芋煮の準備も順調に進んでいました。
それにしても鍋のおつゆ、普通の水じゃなくてミネラルウォーターを使っている
あたりがこだわりが見受けられます。
IMG_3421
おにぎりの準備も着実に進んでいます。
今日はただのおにぎりではなく、サツマイモを収穫したので、
サツマイモを炊き込んであるスペシャルおにぎりです。
お米の甘みとサツマイモの甘みが、バトミントンの高松ペアみたいに
絶妙の組み合わせです。
IMG_3441
そうこうしているうちに、福島放送の取材も来てくれました。
IMG_3449
これまでサツマイモへ水やりや草むしり等常日頃面倒を見てくれていた
畑の先生へグリーンキャンバスの子ども達から感謝の手紙の朗読です。
これには畑の先生も約2リットルの涙を流さずにはいられなかったかどうかは
分かりませんが、子ども達からのありがとうという気持ちはポケーッとしながら
聞いていた私にも伝わってきました。
IMG_3454
と、これまたそうこうしているうちに安達高校3年生のお兄さん、お姉さん
総勢35名が駆けつけてくれました。実際にはバスに乗ってきたわけですが。
これからいざ石倉団地の皆さんと地元住民、グリーンキャンバスの子ども達、
安達高校生が交流という段になりましたが、腹が減っては交流はできません。
IMG_3468
まずは、みんなで芋煮に舌鼓。大人も
IMG_3469
子どもも、
IMG_3473
おねーさんも、
IMG_3484
おにーさんも、みんなで一緒に芋煮とおにぎりを食べています。
そしてみんなで作った芋煮をみんなで食べた後は、
IMG_3502
グリーンキャンバスの子ども達と安達高校生がおにごっこをしながら走り回ったり、
IMG_3503
四葉のクローバーを探しているのかと思いきや虫を捕まえていたり、
IMG_3514
先ほどとは別のテレビユー福島のカメラを向けられながら赤ちゃんを抱っこしたり、
IMG_3542
石倉団地の方々と語り合ったり、
IMG_3531
全員で一緒にじゃんけん大会を子どもと高校生、
IMG_3565
団地住民と高校生、地元住民と行い、お互いに同じ時間を過ごしながら交流し、
語り合い、楽しい時間を過ごしました。
今回の収穫祭で交流が終わりではなく、今回の収穫祭が交流の始まりで、
これから定期的なお互いの交流が生まれればいいですね。 
そうなるように一般社団法人ちろるでは引き続き様々な取り組みをしていく予定です。 

季節の匂いってありますよね。
皆さんも「梅雨の季節特有の匂いがする」とか、
「夏の終わりの匂いがするな」とか感じる事ってありませんか。
最近日に日に秋が深まっているのが葉の色の緑から黄色への変化や
着なくちゃいけない服の変化や、かぶる布団の変化、空の高さだけじゃなくて、
匂いからも感じられます。この匂いは稲刈りの匂いなのか、
落ち葉の匂いなのか、それを集めた焚火の匂いなのか、
それらが一体となって醸し出しているのでしょうか。

そんな秋の深まりを感じる10月19日、 二本松市にある地域・子育て支援センターぷらすさんの
キッチンをお借りして10月の男の料理教室を実施しました。
 IMG_3281
今回の料理教室には6名の男性が集まってくれました。
作る料理はカレーとかぼちゃのサラダです。男の料理教室のテーマは普段
「料理もしないし、台所にも立たねぇぜ」という男性の方がこの料理教室に
参加してくれて料理を覚えて、自宅に帰っても作れる料理を学ぶですから、
ビーフストロガノフとかアサリのボンゴレビアンコとか、そんな名前からして
難しい料理を覚える必要はありません。
やはり定番が一番ということでのカレーです。
IMG_3296
 定番と言う事は長く万人に愛されているからこその定番ですからね。
この「長く」というのが大事で、時の洗礼を受けて決して一過性で終わらず、
ブームなんかしらねぇという無骨さがナタデココやティラミスとかの
芸人でいうところの一発屋とは違う重みがあります。
とは言え、一発屋は一発は笑いの花火を打ち上げる事が出来たわけですから、
それはそれで立派な事ですけれどもね。
IMG_3286
 こちらはかぼちゃのサラダの下ごしらえです。
かぼちゃはカンボジア産の瓜がなまってかぼちゃと呼ばれる説があるそうですが、
インドで生まれたカレーがイギリスへ渡り、イギリス海軍式のトロミのあるカレーとして
日本へ伝わったそうで、カレーとかぼちゃのサラダと言うとなんだか日本の
定番料理みたいに受け入れていますが、実際にはワールドワイドな
IMG_3300
 こんな感じになりました。
IMG_3302
 というわけで、今日もとても美味しい料理が出来ました。
本日のレシピは…って、それはきっとネットにいっぱい掲載されているでしょうから
ググってくださいませ。 

先日とても悲しい出来事がありました。
堅い物を食べて歯が欠けたり、ガムやキャラメルを食べて詰め物が
取れることはあるかもしれません。
しかし、シャインマスカットを食べて詰め物が欠ける事があるでしょうか。
しかも今「シャインマスカット」を変換したら「社員マスカット」と
変換されました。社員マスカットって、社員なのかマスカットなのか、
はたまたマスカット社の社員なのかは不明ですが、
シャインマスカットを食べたがために歯がかけました。
しかしこれはシャインマスカットに責任があるわけではなく、
悪いのは歯の老い、しいては私自身の老いかもしれません。
そして今日歯医者に行って欠けたところの治療をして、
まだ本物ではないですが、とりあえず暫定的な詰め物をしてもらいました。
これまでは欠けた歯が頬の内側に当たって食が進まなかったのですが、
今日の夕食は全力で噛むことが出来ました。
やはり美味しい食事の基本は健康な歯ですね。
口腔ケアが重要視されているのを身をもって実感しました。

そして、美味しい食べ物を自分たちで作って食べる、
友情、努力、勝利をモットーに、ってそれじゃ某週刊少年ジャン〇に
なってしまいますので、一般社団法人ちろるで開催するのは
避難者の方の調理、食事、交流をモットーに毎月開催している
10月の「大人食堂」開催です。
IMG_3247
本日(10月11日)、今月も二本松市にある地域・子育て支援センターぷらすさんの
キッチンをお借りして大人食堂を実施したのですが、
これまで参加してくださった参加者の方が面白いイベントだからと
新しい方を連れてきてくれました。
毎月チラシは作っているのですが、友達による口コミに勝るものはありません。
IMG_3249
皆さんベテラン主婦なものですから、口も動きますが、手も動きます。
IMG_3254
今日は8名の二本松市内で生活をしている東日本大震災による避難者の方が
参加してくれたのですが、皆さんテキパキと調理をしてくださるものですから、
IMG_3255
アッという間に炊き込みご飯と豚汁が完成しました。
IMG_3257
というわけで、全員でいただきますです。
IMG_3266
食べている最中も笑顔あふれる大人食堂になりました。

今日は久しぶりにCDを購入しました。
CDを買ったのは数年ぶりかもしれません。
中学生だった頃は歌番組を熱心に見て、
流行の曲をジャンルに関係なく聴いていたのですが、
歳と共に(歳だけが原因かは分かりませんが)特定の
ミュージシャンの音楽以外は聴かなくなってきました。
その数少ない新譜が出たら買わずにはいられない、
発売を心待ちにしていたMr.childrenのニューアルバム
「重力と呼吸」。なんとも意味深なタイトルです。
というわけで、本日のブログは重力と呼吸の曲を聴きながら綴ります。

このブログで何度か紹介している二本松にあります石倉団地近くの畑、
通称「きずな農園」では、
IMG_4566
こんな感じでサツマイモが収穫されるのを今か今かと待ち構えています。
まるでミスチルのアルバムが発売されるのを今か今かと待ち構えていた
昨日までの自分のようです。
これだけ密林のように密集していると、なかなか抜けません。
ロシアの昔話『大きなカブ』ならぬ、『わんさかはえたサツマイモ』です。
IMG_4573
なかなか抜けなくて悪戦苦闘をしているとおじいさんがやってきて、
「一緒に抜こうか」と声をかけてくれました。
それでも抜けないでいると犬がやってきて、「僕も手伝うワン」と特にキビ団子も
やっていないのに協力を申し出てくれました。
3人(正式には2人と1匹」でうんとこどっこいしょと力を込めると、
IMG_4569
めりめりめり。
大きな音を立ててサツマイモが抜けました。
IMG_4571
大きさを比較するために手袋を置いてみましたが、手袋にも負けず劣らずの
大きな、大きなサツマイモです。
それが一個や二個だけではなく、
IMG_4572
こんなにたーんと穫れたとさ。
これにはおじいさんも犬も大満足。
大満足したのは本当ですが、手伝ってくれたのはただのおじいさんではなく、
石倉団地の住民の方で、しかもおじいさんと呼ぶのは失礼なナイスミドルです。
そして犬はもちろん喋りませんし、実際にはお手伝いのメンバーには入っていません。
なんで今日サツマイモの一部を収穫したかと言いますと、
10月29日にグリーンキャンバスの子ども達や石倉団地の皆さんと収穫祭を予定して
いるのですが、サツマイモは決して獲れたてが一番美味しいのではなく、
収穫して何日か経った方が甘さも熟成されて、焼いてよし、煮てよしの万能
食材へと早変わりするそうです。
というわけで、どのくらいの大きさになっているかも兼ねてのフライングサツマイモ掘りでした。
まさにhere comes my SATSUMAIMOです。

↑このページのトップヘ