2019年03月

皆さんはどんな時に思わず笑顔になるでしょうか。
近しい人に会った時、美しい景色を見た時、それとも美味しい食を口いっぱいに頬張った時でしょうか。
今日は自分達で美味しい食事を作って、それを食べて満面の笑顔になっていくその一部始終を紹介していきたいと思います。参加者を笑顔にする食のイベント、それが大人食堂。
平成30年8月から毎月実施しており、本日(3月18日)で今年度最後の大人食堂になります。
というわけで、スペシャルサンクス。
IMG_5785
安達高校のボランティア4名が春休みを利用して来てくれました。
この初々しい感じがなんとも言えずに良いですね。
IMG_5794
相対するは(実際には対しているわけはなく、和気藹々と調理しています)大人食堂の参加者の皆さん。
ワンピースで言えばルーキー海賊と四皇ぐらいの違いがあります。
IMG_5796
高校生のメンズ組は大根をおろしています。一般成人男子のふくらはぎよりも太いぐらいの大根なので、
なかなか大根おろしを作るのも一苦労しております。きっと明日は腕が筋肉痛でしょう。
IMG_5799
メンズばかりが調理をしているわけではなく、全体を俯瞰するとこんな感じです。もちろん大人食堂の参加者の皆さんもせっせと包丁と口を動かしています。
IMG_5800
包丁と口だけではなく、腕だってカメラに写らないぐらいに早く動かしています。
この手首のしなりを見るとイチローも思わず振り遅れるぐらいのストレートが投げれそうです。
IMG_5811
一方こちらは何かを切っているところだと思うのですが、いかんせんまな板が反射板の役割を偶然にも果たしてしまっておりまして、肝心な部分がただの白色になっています。
IMG_5813
メンズを載せてうら若き乙女二人を載せないのはフェアじゃありませんね。
さっきの素早い手首に続いて、二人はピースではなくフォークを投げる時の指の開きをしています。
というわけではなく、カメラレンズを向けられて思わずピースをしながらも、もう一方の手ではきちんと肉をこねているあたりがしっかり者ですね。
IMG_5831
そしてこねた肉を小判型にして、こんがり焼いています。
IMG_5837
そして全員で盛り付け。
IMG_5842
ハンバーグも大根おろしのさっぱり風味だけではなく、デミグラスソースとケチャップとソースを混ぜた濃厚な味わいの二種類。付け合せのポテトサラダにはバターを入れるというひと手間加えたことによって、コクがすごいことになっていました。
IMG_5840
というわけで、二本松市内に避難している大人食堂の参加者8名、安達高校生4名、スタッフ1名に途中から一般参加者3名も加わり、総勢16名の大人食堂となりました。
IMG_5844
本日のブログの書き出しで食は人を笑顔にすると書きましたが、ハンバーグを食べながら笑顔になっている写真で締めくくる予定だったのですが、大変申し訳ありませんが私のカメラの腕が未熟だったせいで、残念ながら誰一人笑顔になっていない、口角が上がっている人がいない、ダメな方の奇跡の写真しかなかったとです。
なんて日だ!
で締めくくっても良かったのですが、今年度一般社団法人ちろるでは福島県さんより「福島県県内避難者・帰還者心の復興事業補助金」を頂戴することが出来、大人食堂と言う子ども食堂の大人バージョン、大人の、そして避難者の孤食を防ぎ、みんなで作って食べて交流をする事業を実施することが出来ましたこと大変感謝致します。
ここで知り合いになって、相互に家を行き来したりと日常的な交流が生まれたり、家にいるとテレビばっかり見てるけどここに来るとみんなに会えるから、毎月来るのが楽しみだったとの喜びや励ましのお言葉を頂戴すると、主催冥利に尽きる思いでいっぱいです。 来年度も是非実施できるように鋭意努力をしていきますので、今後ともよろしくお願い致します。

皆さんはタイヤ交換もうしましたか?
3月も半ばを過ぎて、更には今年の暖かさからいっても、福島県中通りではタイヤ交換を
しても良いような気もしますし、でも数年前には桜の咲く季節に雪が降ったこともあったし、
ということを考えるとなかなかタイヤ交換に踏み切れないでいます。
そんな3月16日に二本松市にある復興公営住宅石倉団地集会所において、
手巻き寿司交流会を実施しました。
IMG_5767
海苔の上に酢飯というカーペットを敷き、そこに家具を配置するが如く具材を載せる。
IMG_5768
そして、なんの留保もためらいもなく一思いに巻く。
IMG_5771
完成した漆黒の三角錐を一気に口の中に放り込む。
IMG_5780
あまりの上手さに万歳。
これが手巻き寿司を巻くところから食べた後までの一連の流れです。
今日のイベントには20名が集まってくれました。毎回イベント終了後にアンケートに協力いただいているので、たまにはアンケートをご覧になっていただきます。
手巻き寿司交流会の内容について
・みんなで食べてとても美味しかったです。
・みんなで楽しみながらいろいろな巻き方で楽しみました。
・事前に具を作ってもらってきていたので、食べるだけで楽しかった。
・ワイワイ楽しく食べれてよかった。 

今日はホワイトデーですね。バレンタインデーに美味しいチョコや嬉しい気持ちをもらった
世の男性はそのお返しをしなくてはいけない日、いけないだと断定的過ぎるので、
お返しをした方がいいんじゃないかと思われる日です。
というわけで、このブログを読んでくださっている女性の方はどんな素敵な贈り物をもらったでしょうか。
もしくは男性の方はどんな心のこもった贈り物をしたのでしょうか。
なんのアンケートもしていなく、なんの根拠もない勝手な想像では、100名に何を贈ったか集計をしたら、
1位 プロテイン     47名
2位 鉄アレイ       26名
3位 ころころローラー   15名
4位 ヨガマット      12名
となるんですけど、この集計は確実にジム利用者を対象にしたものですよね。
そんな妄想に思いを走らせるのも楽しい3月14日に3月のちろるんるん♪として、
ハーバリウム作りを行いました。ハーバリウムがなんぞやという方は私がなんやかんや説明するよりも、
検索ワードに「ハーバリウム」と入れて頂いた方が間違いないと思われるので、そこは下駄を投げます。
IMG_5740
まずは作り始める前に参加者がイスに座った順に談笑が始まります。
ただモノづくりをして終わったら帰るではなく、このような親睦が大事ですし、
そこから生まれる繋がりが目的であって、モノづくりはそのためのツールなわけですからね。
IMG_5741
というわけで、ハーバリウム作りはまずは瓶の中に自分だったらどんな花を入れるかを
決める所からはじまります。
IMG_5745
花を選んだら、どんなデザインにするかを決めます。どの角度から見ても良いようにデザインするのは
なかなか難しいです。ここがセンスが問われる段階ですね。
IMG_5754
けしてこれから乾杯をしようとしているところではなくて、完成したハーバリウムを誇らしげに
見せているところです。
IMG_5757
自分で精魂込めて作ったハーバリウムを見て思わず笑みがこぼれています。
「あら、素敵ね」「何を言っているのよ、あなたの方こそ色合いもデザインも良いわ」
という会話が聞こえて来そうですね。
というわけで、3月のちろるんるん♪ハーバリウム作りには20名の参加があり、
モノづくりを通しての交流となりました。

職場で人事異動の発表があったり、卒業や退職等3月は別れの季節ですね。
「さよならだけが人生だ」ではないですが、皆さんの職場や学校でも別れの涙が流されることでしょう。
幸い一般社団法人ちろるは風の前の塵の如き法人ですので、人事異動もなにもあったものでは
ないんですけどね。でも別れの後には、何かしらの新しい出会いもあったりするものですから、
そう悲嘆にくれるばかりではないものなんですかね。
というわけで、送別会のシーズンが始まってきている3月13日、
今日も 安達高校の学生ボランティアが二本松市にある児童と高齢者の施設で活動をしてきました。
IMG_5715
まずは地域・子育て支援センターぷらすさんで子ども達と交流するボランティア活動の様子です。
これは何のポーズでしょうか。ジョジョ立ちというわけでもなさそうですし、
今やっているヒーロー戦隊か何かでしょうか。
IMG_5717
ボランティア活動はモデルさん風にカメラの前でパチリ、だけではもちろんなく、
地域・子育て支援センターぷらすさんを利用する子どもや保護者、職員の皆さんと一緒に遊んでいます。
一方その頃。
二本松市内にある介護老人保健施設老健あだたらさんでも2名の学生ボランティアが、
せっせと色鉛筆を削っていました。
IMG_5728
認知症予防の為に塗り絵をする施設多いですね。
彼らの削った色鉛筆で、真っ白なキャンパス(塗り絵ですから真っ白だけではないですけどね)に
何色に塗ろうか考えながら思い思いの着色をしていく。
それが脳の活動を活発にして、いつまでも元気な、もしくは認知機能が低下してきた場合には
その低下を食い止めるような活動になり、それが老健あだたらの利用者さんやその家族の笑顔に
繋がっていくわけです。
一本の鉛筆削り軽んずべからず、とはよく言ったものですね。
まぁ私が勝手に言っただけですが。 

「昨日ヤホーの天気予報を見ていたら」
「ヤホーじゃなくてyahooね」
「昨日ヤッホーの天気予報を見ていたら」
「ヤッホーだと山頂で叫ぶやつだから」
とか書くとナイツのネタみたいですが、昨日yahooの天気予報で福島県浜通り地区の
天気と温度予想を見ていたら最高気温10℃と出ていたので、温度が二桁あるんだったら、
そして天気が晴れならば、ちょっとぐらい薄着で春スタイルでも大丈夫だとタカを括って行ったら、
いやー寒いのなんのって、
「すっかりロッキーに騙されたよ」
「ロッキーだとスタローンのボクサー役で、エイドリアーンって叫ぶ人だから」
「叫ぶって言えばヤッホーだから、ロッキーがヤッホーだ」
「ヤッホーは関係ないし、アポロと戦ったり、そこから友情が生まれたけど、
アポロがドラゴにやられて、そのドラゴを自然の中でのトレーニングで倒して…」
「ってめっちゃロッキーに詳しいですやん」
とまたナイツのネタみたいになってしまったところで、本題にうつります。
なんでいわきの天気予報を見ていたのかと、本日(3月8日)に二本松市内にある
復興公営住宅石倉団地の方々と安達高校のボランティアと被災地の視察に行ってきたからなんです。
IMG_5619
まずバスの車内で本日の趣旨説明を改めてさせて頂きまして、
IMG_5629
今日は公営住宅の集会所でイベントを実施してもなかなか参加がないという方も参加してくださって
いますし、高校生も参加してくれているのでアイスブレイクの為に簡単なレクリエーションを実施
させて頂きました。
IMG_5633
参加している方の様子はこんな感じです。
ところで、なんで今日は平日なのに高校生が参加してくれているのかと言いますと、
福島県の県立高校は今日が入学試験の日なんですね。というわけで、学校の休みを利用して
参加してくれています。
IMG_5641
二本松から川俣を抜けて浪江に向かう途中の車中から所々にフレコンパックが積み重なっているのが
見えます。あまりに上手い事ぴっちり積み重なっているので、テトリスだったら全部消えてしまうんじゃないか、
と心配になってきますが、本当に心配しなくてはいけないのは、これは暫定的にここに置いてあるだけで、
将来的にはどこかに持って行かなくてはいけないということです。
その量たるや想像を絶します。キティちゃんの体重がりんご3個分ですから、キティちゃんで換算すると
一体何人(何匹?)必要になるんでしょうか。
IMG_5642
車内に目を戻します。高校生に他の参加者と早く打ち解けるのと、覚えてもらうのに自己紹介を
してもらっています。
IMG_5643
そうこうしているうちに(バスも走行していますし、運転手の方も操行しています)、
冬季間福島県内版のニュースを見ていると、川俣町の山木屋地区で田んぼをスケートリンクとして活用、
という報道を見かける事がありますが、
IMG_5644
そのスケート場がこちらです。スケートリンクは少し溶けかかっていましたが、周辺の様子をご覧になって
いただければ分かるように、雪は溶けていません。溶けても良い雪が溶けずに、溶けなくても良いスケート
リンクの氷が溶けてしまっているというのは、本命の女性からはチョコをもらうことが出来なかったけれど、
義理チョコは盛りだくさんにもらった、なんて今日参加した高校生が言っていましたが、
そんな感じの複雑さですね。
IMG_5648
というわけで、避難指示が解除された山木屋地区に出来た道の駅とんやの郷でトイレ休憩です。
IMG_5649
浪江町に入ると線量計が路肩にありました。
福島県の人は線量計はすっかり見慣れていると思いますが、その数値が3.619マイクロシーベルトと
普段中通りにいる人には見慣れないぐらいに大きな数値です。
ドラゴンボールでギニュー隊長が孫悟空の戦闘力をスカウターで図って、
「バカな!まだ上がるのか!」と驚くシーンがありますが、まさしくそんな感じです。
IMG_5652
本日の目的の浪江町立野中多目的集会所に到着しました。
IMG_5655
本日の講師をお願いした立野地区農地復興組合代表中野弘寿さんです。
中野さんは浪江町で浪江町で平和の象徴の植物オリーブの苗木を増殖、栽培することによって
農地の荒廃を防ぐとともに、若者が魅力を感じる事が出来る新しい農業の実現を目的に活動する
なみえオリーブプロジェクトに取り組んでいらっしゃいます。
IMG_5656
浪江町の復興の状況や農地の状況についての話をしてくださっています。
IMG_5657
浪江町は避難が解除になった地区から帰還困難区域まである中で、
テレビや新聞はそれを編集する方や記事を書く方によってバイアスがかかるため、
実際の現状についての情報を自らがオリーブを作るという実践を通して発信していく必要性を
語ってくださいました。お話を伺った後は、
IMG_5661
実際にオリーブの栽培を行っている場所を見学させて頂きました。
オリーブが植えられているすぐ側には、
IMG_5665
イノシシの足跡と推察される跡が沢山残されていました。
これが現実なんですね。
そして立野地区を後にして、浪江町から一路いわき市へ向かいました。途中、
IMG_5672
道路の拡幅工事をしていたり、
IMG_5678
多くの重機やトラックが集まって整地していたりと、復興、ではなくてこれは復旧というべきですかね、
いずれにせよ何らかの進展が感じられる所もあれば、
IMG_5676
東日本大震災で屋根のぐしが落ちたまま、すぐさま避難になって帰還困難で戻れず、
ほぼ8年前で時間が止まってしまったような所もありました。
国の事業としての道路を新しく作ったり、路線を増やしたり、除染等は進んでいたとしても、
個人の家屋の修繕等についてはまだ手つかず、そもそも帰れるかどうか分からないまま、
新天地での生活は続いていくわけですから、新天地で太く長い根がはれば、
そちらが生活の拠点になりますよね。
なんてことを考えていたら、
IMG_5683
いわき・ら・ら・ミュウに到着しました。ここで、IMG_5685
思い思いのランチを食べたり、
IMG_5686
お土産を買ったりしていました。
IMG_5693
いわき沖で獲れた魚介類が安心して食べる事が出来るようになったというのも、
私達中通りに住んでいる人間にとってはもちろんですが、子どもの頃から地元の海で獲れた
海産物を食して成長してきた本日の参加者の方々にとっては大きなことですよね。
IMG_5690
現在いわき・ら・ら・ミュウでは「3.11いわきの東日本大震災展」を実施しています。
なんとこちら入場無料。
本日の一般社団法人ちろるの被災地視察バス旅行の目的は、二本松市に避難している皆さんに
地元浪江町の復興の現状を再確認してもらうという事と、高校生にも参加してもらって、
復興の様子や現状を自分の目で見て、話を耳で聞く機会を持ってもらって、正しい理解をして頂くと
言う事と、それを自分の中だけに留めず、学校に持ち帰ってもらって、学校で共有してもらう、
そうすることによって東日本大震災を風化させない為に実施しました。
その目的といわき・ら・ら・ミュウで実施している東日本大震災展は同じだと思いますし、
当時の様子やこれまでの歩みが分かる素敵な内容となっていますので、是非興味がある方は足を
運んでみてください。
IMG_5708
最後に帰りのバスの車内です。バスの車内ではカラオケをやりながらワイワイ盛り上がって帰って
来たのですが、高校生にマイクを渡してカラオケを歌ってもらうという無茶ブリをしたのですが、
しっかりと他の参加者に合わせた歌を歌ってくれていました。
私が高校生だった頃に同じような無茶ブリをされたら、赤面をしながら俯いて黙っている事しか
出来なかったと思うのですが、今日参加してくれた5人の安達高校の学生ボランティアの皆さんは
立派でした。
今回も「平成30年度福島県県内避難者・帰還者心の復興事業補助金」を活用させて頂いて
事業を実施させて頂いたのですが、被災地を見て聞いて、改めて避難者に寄り添った、
心の復興のお手伝いをさせて頂ければという決意を新たにしました。 

↑このページのトップヘ