2019年11月

最近は晴れの日が続いています。
自宅から玄関の扉を開けて、坂を少し上ると安達太良山が顔を出しますが、見られて恥ずかしいのか赤色に染まっています。
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そんな11月4日、一般社団法人ちろる主催で二本松市にある復興公営住宅表団地集会所において、新そば祭りを開催しました。
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集会所に到着して、中にあいさつに顔を出すとテンプラの芳醇な香りが集会所内を満たしていました。表団地女子会の(一部女子じゃない人も含む)皆様が今日の新そばとセットで食べるためにテンプラを揚げてくださっていました。
今日はそばの腕前3段の大玉村在住の武田先生に来ていただいております。
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先生はシンクやら茹で一式の準備を外でしています。ここで青空蕎麦屋を開けるんじゃないかというぐらいに準備の良さです。
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さっそく先生に蕎麦を打ってもらいます。最初は先生が蕎麦打ちの一連の流れを解説付きで通して行ってくださいました。先生の所作は流れるようにスムーズで、料理上手な人が押しなべてそうであるかのように、手際が良く打ち粉が飛び散ったりすることもなく、常に綺麗な状態で蕎麦打ちが進んでいきます。
先生から一通りの流れを教えて頂いた後には、
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参加者も先生からのレクチャーを受けながら蕎麦打ちの体験を行ったのですが、例えば「のし棒を猫の手で撫でるように押して練ったそば粉を伸ばす」文言化するとそれだけの事なのですが、この猫の手で撫でるようにというのがなかなか出来ません。蕎麦がいつまでも伸びていきません。動きも付き合いたてのカップルのようにぎこちなくなってしまいます。
というわけで、見るに見かねた先生が伸ばして畳んで、IMG_20191104_123516
蕎麦を切るのも体験させて頂いたのですが、これまた包丁を持たない手をぐわし(ぐわしがどのぐらい通じるかは分かりませんが、切り体験をした方々の中では通じているようでした)の形にして、包丁を前に押し出すように入れて、次に切る太さに横に傾けてまた包丁を下す、
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この動作が難しいです。でもこれが出来ないと蕎麦の太さが均一になりません。これまで包丁を握った事のない人の料理教室初日のようなぎこちない包丁さばきになってしまいますが、いかんせん普通に生活をしていれば、なかなか蕎麦を切る機会もなければ、蕎麦包丁を持つ機会もありません。
最終的には先生がアップテンポのメトロノームみたいな速度で蕎麦を切ってくださいました。
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切った蕎麦を茹でるのですが、これも茹ですぎは厳禁です。先生は本日は50秒の茹で、その後水で滑りをとって、冷水でしめる。そうすることによって強いこしが生まれるそうです。
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表団地女性部の皆さんが作ってくれたテンプラの準備も出来上がりました。サツマイモや春菊、パプリカ、かぼちゃなど緑や赤、黄色、そして紫などが薄衣をまとって、早く口に運ばれるのを待っています。
蕎麦も打ちたて、切りたて、茹でたてが一番美味しいと言われる鮮度が命の食品ですから、美味しいものを美味しく頂くために、
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参加者全員で乾杯をして、さっそくいただきました。
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本当は蕎麦を口に運んで笑顔になっている写真を掲載したかったのですが、私の腕が未熟なもので撮ってきた写真を4回ぐらい通して確認したのですが、そんな写真はなかったとです。
でも本日の参加者アンケートには「もし先生が蕎麦屋を開いたら常連になりたい」「こしがあって最高だった」等のメッセージが書いてありましたから、満足して下さったのだと思います。
蕎麦をお腹いっぱいに食べた後には、
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参加者全員での豪華景品をかけてのじゃんけん大会。景品がかかっていると盛り上がりも違えば、じゃんけんの手を挙げる角度も違ってきます。50肩で腕が上がらないなんていう人も豪華景品をかけたじゃんけん大会に参加すれば、もしかしたら完治するかもしれません。
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本日蕎麦の先生をしてくださった武田先生は美味しいお米も作っていらっしゃって、食に関するレオナルド・ダ・ヴィンチのような万能選手なのですが、その武田先生がお作りになっているお米が景品で出ているわけですから、参加者も真剣です。
本日の新そば祭りは表団地の集会所で実施しましたが、参加者は表団地の方ばかりではなく、他の団地の方や民間借り上げの方、二本松の地元住民が子どもを連れて来てくれたりと多くの参加がありました。
このように特定の決まった人だけ、とか団地内のとかの横の連携をいかに図っていくかを模索するための時期はすでに過ぎて、団地と他の団地、団地と地元の人などよりマクロな視点をもって、多くの方に参加してもらえるような事業を実施していかねばと改めて思いました。
そしてなにより今日一番悲しかったのは武田先生には大目に蕎麦を打ってもらったのですが、参加者が多く私の食べる分がなかった、というのが心残りです。でも多くの参加者の満足げなお顔も拝見できたので、それが私のアナザースカイ、じゃなくて心を満たしてくれました。 

皆さんは紅葉楽しんでいますか?
地域によってはまだ紅葉になっていない所もあるかもしれませんが、福島県の中通りでは山から少しずつ黄色や赤色が平野部に降りてきています。
というわけで、10月30日に二本松市及びその周辺で生活している浪江町の住民で組織する団体「コスモス会」さんで紅葉狩りをするということで、避難者支援を行っている一般社団法人ちろるにオファーがあったので同行してきました。
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今日も生憎の曇り空ですが、今日は紅葉を鑑賞に行くわけですから、背景がくっきりした青よりは赤や黄色が映えるかもしれません。
その証拠に
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赤と黄色と緑のコントラストが良い感じです。この撮影場所は「四季の里郡山緑水苑」さんです。郡山の北、本宮の南にある四季ごとに色とりどりの草花が楽しめるスポットとなっております。
なのですが、四季の里郡山緑水苑さんに到着するとフロントでIMG_20191030_095547
こんな感じの囲炉裏が出迎えてくれるので、外の肌寒さも手伝って、囲炉裏周りに根を生やしたように腰を下ろし、昔は囲炉裏で餅を焼いた、魚を焼いたなどの囲炉裏トークに盛り上がって、なかなか園内に足を踏み出そうとしません。
でも一歩外に足を踏み出すと
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こんな感じの情緒豊かな、どこを切り取ってもシャッタースポットとなっています。
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こちらは先頭がジョン、そしてリンゴ、ポール、ジョージの順番で並んで歩いております。かの有名なビートルズのアビイ・ロードのオマージュの緑水ロードです。
というのは冗談で、池にもコスモス会の方々が歩いている様子が写っていて素敵、と思って撮影したら偶然にも世界一有名といっても過言ではないアビイ・ロードのアルバムジャケットのような感じだっただけです。
緑水苑で眼福のコスモス会ご一行は、今度は胃袋をいっぱいにして、身体を癒すために
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こちらも郡山にある「なりた温泉」さんへとやってきました。
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バーベキューに舌鼓を打ちつつ、今度は温泉へ。
本当は温泉に入っている様子も撮影したかったのですが、そこは需要と供給の問題もあれば、そもそも温泉に入っている様子を撮影しても良いのかという問題がありますので、心待ちにしていた皆さんもいらっしゃると思いますがご勘弁をお願い致します。
そして、
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美味しい昼食を食べた後はこれでもかと時間をとった親睦の時間です。
普段コスモス会のメンバーは二本松市内の4ヶ所ある復興公営住宅や市内や近隣市町村の民間借り上げ住宅、そして自己再建物件で離れて生活をしていますからこそ、こういう集まって一緒に美しい景色を見たり、美味しいものを食べたり、一緒に歓談する時間が必要なんですね。
更には会のメンバーも年々歳を重ねてきて、自分では行きたいと思ってもいけない所にコスモス会としてバス旅行をしてくれるからこそ行くことが出来てる、という参加者からの言葉を聞いたときにこのバス旅行の存在意義がはっきりと感じられました。
そしてこのバス旅行は福島県共同募金会様の2019年度赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金2」被災地住民支え合い活動助成事業を受けて実施をしているということで、全国の皆様からの善意の寄付が福島県内で避難生活を送っている方々のつながりに大きな役割を果たしていることを実感しました。

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