2020年10月

朝、窓を開けて身体をのり出して外の空気を胸いっぱいに吸い込むと、秋の空気が体中を満たすような気がします。
木の葉を見ても、秋の装い、というか冬の準備が始まっていますね。
我々人間もこれからの寒さに備えて身支度を整えなくてはいけないのですが、まだ夏物と冬物の入れ替えもすんでおらず、クローゼットには半袖がハンガーにかかっています。勝手に袖が生えてくれないかしら、なんて考えても残念ながら生えてこないもんですね。これがピッコロさんならば腕の一本や二本、気合の入った掛け声とともにすぐに生やしてくれるんですけど…。
とピッコロさんのことはさておいて、昨日(10月28日)に一般社団法人ちろるの今年度の予定、コロナ禍ですから(昨日は全国で新たに732人の新規感染者が出たそうですね。皆さんもくれぐれも気を付けて移らないように、移さないように気を付けましょうね)どうなることかは分かりませんが、一大イベントの収穫祭を実施しました。
場面①屋内と屋外の調理の様子
二本松市のボランティアの皆さんが美味しい芋煮を作るのに協力してくれています。
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さーて、今日は何を作ろうかしら、というわけではなく、今日は収穫祭なのでチーズフォンデュとビーフストロガノフです。
嘘です。芋煮とさつまいもおにぎりです。
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美味しくご飯が炊けるように念じています。
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そして芋煮に入れる具材を切っています。芋煮って全国的にやっているのかと思いきや、宮城、山形、福島ぐらいしかやっていないローカルイベントだったんですね。先日県民sh○w(このhとwの間にあるのは〇であって、アルファベットのoではないです。あくまで具体的な番組名は伏せています)を見て初めて知りました。
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屋外でも準備が着々と進んでいます。

場面②様々な年代によるさつまいも収穫
一方その頃、というとサザエさんを思い出しますが、その頃収穫祭近くの畑では
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こんな感じで二本松市の認定子ども園の子ども達とその保護者や年配の方々、それ以外にも様々な方によるさつまいもの収穫が行われていました。
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さつまいもを掘るのって、なんだかお宝を掘り出すみたいで楽しいんですよね。
徳川埋蔵金を掘っているようなそんな気持ちになれます。
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というのは冗談ですが、老いも若きも、障がいがあろうがなかろうが誰もが協力し合って畑から宝物を掘り出しています。ましてこの子ども達が大人達と一緒に植える所から育つのを今日まで眺めてきたので、さつまいもを掘る手にも力が入ろうというものです。
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というわけで、これだけ多くの方にさつまいもの収穫に協力してくれました。

場面③いも煮の実食
いも煮というと屋外というイメージがありますが、当法人で行ういも煮は小さなお子様からかなりの年配の方も参加して下さるので、屋内を中心に昨年度までは行っていましたが、今年度は新型コロナウイルスの影響がまだまだ根強く残っているため、今年度は外のみの実施として少しでも密になることを避けるような工夫をしての実施となりました。
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それでも天気が良かったので、屋外オンリーでも全く問題はありません。
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秋の空 ブルーシートと 同じ色
思わず詠んでしまいますね。
きっと夏井先生には才能なしと言われてしまうこと間違いなしです。
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そしてこちらが待ちに待ったいも煮の主役です。
この大鍋が2つ、おおよそ250人分です。
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というわけで、いも煮をよそいながらも楽しんでいる様子が伝わってきますね。
調理や配食などは冒頭にも述べましたが、二本松市内のボランティアの方々です。ボランティアの基本は楽しみながら、無理なく活動することです。
そういう面からいけば、満点のボランティア活動と言えますね。

今年度収穫祭を実施するにあたって新型コロナウイルスという未曽有の問題に直面した中で本当に実施して良いものか、かなり悩みました。それこそ櫛で髪をとかすと、二度見するぐらいに髪が櫛についているぐらいに考え込みました。しかしせっかく高齢者や新型コロナウイルスの影響を受けた方々や二本松市内の認定子ども園の子ども達が協働で植えて、育てた美味しい成果物を活用しないともったいないということもあれば、せっかく畑での作業を通して出来たつながりをこのような形で一堂に集まって、みんなで何かをする機会を無理にでも創らないと、コミュニティの維持や強化は難しくなります。
ですから、協力して下さる皆様が少しでもコロナの感染リスクを減らして、安心して参加できるように工夫をして試行錯誤の中での実施となりました。
なお、この収穫祭にはJ-coin基金様の助成金を活用させていただいての実施となったことをご報告させていただきます。
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いも煮が終わった後も外の段差に腰かけてお話が続いているのを見ると、新型コロナウイルスで人との距離を取ることを推奨されてはいても、というか推奨されているからこそ人と人の物理的な距離だけではなくて、心理的な距離も出来てしまいがちです。それを埋めるようにそれぞれの場所で様々な話がなされている姿が印象的でした。

今日の福島県の大玉村から見上げた空には一面のうろこ雲が広がっていました。
秋の空ですね。そして天気予報を見ると明日は天気が崩れる予報ですから、うろこ雲が出ると天気が崩れるというのは本当なんですね。
ここ数日聴いている曲の歌詞に
「君の一歩は僕より遠い
間違いなく君の凄いところ
足跡は僕の方が多い
間違いなく僕の凄いところ」
というのがあり、他者へのリスペクトもしつつ、自己も肯定する素晴らしい歌詞だと思って聴いています。
10月18日に隣市の本宮市で駅伝があるのですが、この歌詞を駅伝に直すと
「君のタイムは僕より早い
間違いなく君の凄いところ
走っていた時間は僕の方が多い
間違いなく僕の凄いところ」
これだったら例えタイムが遅かったとしても、それだけ長い間走っていられた自分を褒めてやれそうですよね。
去年は台風の影響で中止になってしまったので、今年はコロナ禍であったとしても駅伝を実施できるというのは嬉しいことです。
そして、そんな駅伝を明後日に控えた10月16日に男の料理教室を実施しました。
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男の料理ですから、旬な食材を豪快に取り入れるのがモットーなのですが、今回は鮭1尾。
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これを自分たちでさばいていきます。
見事な腕前で卸されていくので、鮭も心なしか嬉しそうな表情をしています。
コロナ禍においてトランプ大統領を除いて、多くの人がマスクをしていますから、例え魚であっても口角の角度までしっかり見たのは久しぶりな気がします。
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イクラを取り出します。
イクラを潰したりしないように、繊細な作業が必要になるのですが、慣れた手つきです。
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切り分けた鮭に熱湯をかけていきます。
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と同時に、豪快な具だくさんのお味噌汁も準備中。
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イクラを丁寧に一粒一粒とりわけて、醤油に漬け込みます。
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そして完成したのが、こちらのはらこ飯。はらこ飯って全国の皆さんが食べているのかと思っていたら、宮城県の郷土料理なんですね。イカ人参も同様に全国の人が当たり前のように食べているのかと思っていたのに、福島県の郷土料理だったという事を知った時と同じような驚きです。
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新鮮な鮭だからなのか、作っている皆さんの腕が良いのかは分かりませんが、ちっとも臭みがなく、鮭とイクラの味付け、それに米の味付けも絶妙で、一人前がかなりのボリュームだったのですが、ペロリと平らげていました。

秋晴れってなんですか?
と言いたくなるくらいに今年の秋は日照時間が短いような気がします。
晴れているところもあるのかもしれませんが、残念ながら福島県は曇りか雨の日が多く、洗濯物が外に干せないと嘆いている方や、稲刈りが出来ないとぼやいている方もいらっしゃる事と思います。
ちょうど一年前の昨日は台風が日本列島、特に東日本に甚大な被害をもたらしました。
私は福島県の大玉村に住んでいますが、すぐ隣りの本宮市でもお亡くなりになられた方もいましたし、家屋にも水が上がったりしました。郡山市や須賀川市も同様です。
台風が来るたびに昨年の事が思い出されて、今年は何事もなければ良いと祈るような気持ちで台風の進路予想を眺めているのは私だけではないはずです。
台風と言えば夏から秋にかけての風物詩という言い方はおかしいかもしれませんが、秋の風物詩と言えば皆さんは何を思い浮かべますか。
秋刀魚?
だめです、今年は高くて買えません。
キノコ?
そうですね、秋と言えばキノコ。スーパーマリオでもおなじみのキノコ。手塚治虫先生の名作ブラックジャックでもおなじみのキノコ。
すいません、間違えました。ピノコでした。
というわけで、10月12日の大人食堂ではキノコをふんだんに使った料理を作りました。
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まずはキノコに添えるカボチャ。バスケで言えばボールに添える左手のようなもので、キノコばかり食べてるわけにもいかないですから、添えるものも大事になってきます。
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次にニンジン。もう師匠と呼ばれるぐらいに大ベテランのみなさんですから、まな板なんて使わねぇ。手裏剣を投げるような手の動きをしながら、次々とニンジンが小さく細切れになっていきます。
全集中、ニンジンの呼吸。
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そして登場のキノコ。これはなめこ。キノコ嫌いの私は昔どうにかしてキノコと親しくなろうとして、お菓子のキノコの山を食べて形から慣れようとしたことが思い出されます。
結局親しくはなれませんでしたけど…。
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それで完成した本日の料理がキノコの炊き込みご飯にカボチャの煮つけ、インゲンの胡麻和え、キノコの味噌汁です。
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ここまで来たらあとはみんなで食べるだけです。
全集中、食の呼吸。
一の型、大口開け。
すいません、度々今の流行に乗ってしまいました。
もうすぐ鬼滅の刃映画もやりますし、盛り上がっていますね。

台風14号が近づいていますね。
西日本から東北地方の南部までを横断するような進路ですもんね。
太宰府天満宮で合格祈願をしてから、関東の学校を受験するようなイメージの進路、止めてもらいたいです。
その台風の影響なのか、なんだか今日は涼しいを通り越して、福島は寒いです。
トップスの上に更に一枚羽織っての外出となりましたが、これが少し前までは半そで一枚で良かったんですから、季節の移り変わりは早いです。
年年歳歳花相似たり
歳歳年年人同じからず
という言葉がありますが、花にしろ、自然にしろ、季節にしたって毎年同じように移り変わっているのに、
それに対して一喜一憂して、暑いだ寒いだ、しまっていたはずのセーターが見つからないだの、毎年のように繰り返している人間もただ去年と比べて一年年老いているだけで、言っている事やっている事は変わりないような気がしないでもないです。
でも個人レベルでは変わらなくても、集団でみるとやっぱり変わっていますね。
一年前には新型コロナウイルスがこんなに流行して、社会の様々な様相を様変わりさせているなんて考えてもみなかったですもの。
そして本日(10月8日)新型コロナウイルス対策をしっかりしたうえで、10月のちろるんるん♪を実施してきました。
今日は茶話会。外は台風の影響での雨模様なのにも関わらずにお茶を飲みながら、お互いの近況を報告し合ったりよもやま話にはなをさかせたりしました。
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これが話の肴です。本日のブログの一発目にもってくる写真ではないような気がしますけども……。
全体の雰囲気としては
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こんな感じの中で、ただ交流するだけではなく、小話として航空ケアの重要性について、空を飛ぶわけですからネジのしめ忘れが一つあっただけでも人命には大きな影響を及ぼすとか、そんな話ではなくて、口腔ケアの重要性についての話をさせていただきました。
コロナ禍で人との距離をとらなければいけない世の中、他者との交流機会が減ってしまっているから、話す機会も減少し、コロナに気を付けるばかりに外に出る機会も少なくなっているからこそ、お腹も減らずに食べる量も減少しているからこそ、口の筋力の低下が顕著になる前の口腔ケアです。
皆さんも誤嚥性肺炎には気を付けてくださいませ。
何歳になっても美味しく食べて、楽しくお話が出来て、にこやかな表情でいたいですもんね。

今年も早いもので後3ヶ月を切ってしまいました。
10年後とかに今年を振り返ったら、「コロナウイルスがあの年には新型なんて言われてたんだな。今ではもう5世代も前の型なのに」とか言っているかもしれませんし、「2020年が世界の医療機関があまねくタックを組んで、コロナへ倍返しをした年だ」なんて言っているかもしれません。
でも来年の事を言うと鬼が笑うとも言いますから、10年後の事を言ったものなら鬼は笑うのか、怒るのか、失笑するのか、もしくは無言で棍棒を振り上げるのでしょうか。
さて、いつもながらの長い前置きはここらへんにして、本日10月6日10月の学生食堂を実施しました。
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今月もキーマカレーです。
カレーは自宅で作ることもあると思いますが、キーマカレーとなるとイリオモテヤマネコぐらい希少性があるというか、あまり家では作らないですよね。というわけで、食べる方は喜んで食べてくれます。
なお実際には二本松市の表団地や石倉団地の住民の皆さんと少人数の学生が作っているのですが、学生は恥ずかしがり屋さんで顔出しNGなもので、ご了承ください。
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誰かと一緒に食事をした方が、ひとりで食事を食べるのと比較するとうつ傾向になりやすさが男性では顕著に上昇するといったデータもあるそうですから、みんなで食べるのはコロナ禍であっても良いものですよね。
もちろん食事前には検温をして、テーブルやイスは消毒をして、万全の態勢で新型コロナウイルス陰性の方のみの参加となっておりますので、ご安心ください。PCR検査をしているわけではないので、陰性の方のみというのは表現に語弊があるかもしれませんけど。
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少しピリッとする味付けなのですが、それでも皆さんあっという間に完食してくれました。
今後も学生食堂は多くの学生が参加するのはこのような状況なので、学生が安全に活動に参加できるようになるまでは難しいので、地球に侵攻してきたサイヤ人のように少人数の学生と避難者の方が一緒になって食事を作って交流する形での実施となる予定です。
でも早くワイワイガヤガヤ密になって社会的な距離も心の距離も縮めながらの以前のような交流がしたいものです。

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