いよいよ東北地方も梅雨入りをしたようです。
関東甲信越地方が梅雨入りしてから、同じように東北地方、少なくとも福島県では週間天気予報を見ても、晴れマークが一日あります、なんていう日は天然記念物に指定されるぐらいにめったに見かけない日が続いていたのにも関わらずに梅雨入り宣言はなされませんでした。
梅雨入り宣言がないので、代わりにさだまさしさんの関白宣言を聞いたり、ポツダム宣言を読んだりしていたのですが、ようやく梅雨入りです。
とはいっても、決して梅雨入りを待っていたわけではなく、どちらかというとその後に来る夏を待っています。サザンを聞きながらの海辺のドライブを待っています。
そんな、6月15日に福島県二本松市にある福島県立安達東高等学校の農業コースの草花専攻の学生さんが育てた花(マリーゴールドとサルビア)を二本松市内で避難生活を送る皆さんに届けてもらいたい、と預かりました。
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この花は安達東高校が令和4年で創立50周年を迎えることを記念して、農業コースの草花専攻コースでは二本松市内の色々な団体に花を届ける活動をしており、その一環とのことです。
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花を育てる優しい気持ちの学生さんはトラックに花をつけるのも率先して手伝ってくれました。
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トラックの荷台がまるで花壇にでもなったようです。
サルビアの花というと皆さん赤色を思い浮かべるかもしれませんが、お預かりしたサルビアは白色で、珍しいものだそうです。と書くといかにも花に詳しいような感じになりますが、実際には安達東高校の先生と生徒さんに花の名前を聞き、このサルビアは珍しい色でしてという説明を受けたものを、いかにも知っている感を出してみただけです。
先生から「ポットの中にもうギッシリと根が張っているので、早く広いベッドに寝かせてもらいたい」というロマンチックで詩的なオーダーを受けましたので、さっそく預かった花は二本松市若宮にある災害公営住宅若宮団地に届けさせていただきました。
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若宮団地の自治会長さんにお渡ししています。
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若宮団地にお住いの方は団地の前の畑で野菜や花を栽培している方も多く、「早速自分の畑に植えたい」という方もいれば「団地の花壇に植えたら綺麗になるね」という声が上がりました。
花の分配方法を検討していると団地の方が続々と集まってきました。花があると自然と集まるのは人間もミツバチも同じなのかもしれません。
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というわけで、安達東高校の生徒さんが育てたマリーゴールドとサルビアは大地という大きなベッドでより大きく育ち、今夏から秋にかけて二本松市内で大きな花を咲かせてくれるはずです。
麦わらの帽子の君が揺れたマリーゴールドに似ているかは定かではありません。